内容説明
倭国の百済からの独立をもくろむ蘇我入鹿(鞍作)。これを阻止するために中大兄皇子(葛城皇子)と中臣鎌足(鎌子)は乙巳の変で入鹿を殺害、そして大化の改新へ。このような新解釈から本書ははじまる。様々な新解釈によって正史ではどこか不自然だった古代史がはじめて明快で筋の通った展開を見せることになる。たとえば、なぜ倭国は滅んだ百済のために唐に戦いを挑んだのか、「倭国」が一時消滅したというミステリー、天皇家はなぜ万世一系でなければならないのか、日本書紀編纂の舞台裏。そしてそのすべてに鎌足はかかわっていたのだ。「倭国」から「日本」への正史を超えた真実を白日のもとに曝そうという野心作。
著者等紹介
坂戸直行[サカトナオユキ]
1930年東京市牛込区生まれ。1953年東京工業大学卒。1995年まで民間企業で水溶性高分子の研究、特許業務等に従事した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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