内容説明
通説にとらわれない筆者の見解を意欲的に示し、政治学の全般をカバー。
目次
政治と権力
支配と服従
現代社会の権力構造
政治的リーダーシップ
政治思想とイデオロギー
デモクラシーの理論
近代の議会政治
近代の政治原理
主要諸国の政治制度
現代の行政国家
現代社会と官僚制
政策と政策過程
議会と立法過程
現代政治と政党
政党制と政治社会
圧力団体と住民運動
現代の政治過程
選挙制度
選挙制度の思想と理論
政治意識と投票行動
大衆社会の政治
政治コミュニケーション
現代社会における国家
日本の政治
国際政治
政治学の発展
行動論的政治学の発展
著者等紹介
加藤秀治郎[カトウシュウジロウ]
1949年岩手県生まれ。慶應義塾大学法学部卒、同大学院法学研究科博士課程修了。現在、東洋大学法学部教授、法学博士。専攻は政治学、比較政治学、政治社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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denz
3
一人の政治学者が書いた教科書として網羅的でわかりやすい稀な本だろう。政治とは何か、政治思想、現代国家、選挙制度とその基盤となる思想、国際政治、政治学の発展等々に加えて、章ごとに関係ある文献を引用して原典のエッセンスを読ませてくれる。また、他の教科書にあるような誤解を解き明かしたり、政治における「言葉」の重要性を強調することで、通常流布されている政治言語についての独特の考察が加わっており便利。2013/02/08
ぽん教授(非実在系)
1
著者は他にも公務員試験用の政治学整理本や入門向け教科書も執筆しているが内容の多くは被っている。とはいえ、それらの本には書いてない突っ込んだ箇所やよくある誤解への批判など著者自身の主張が大幅に増加しているほか、政治学の原典の一部を紹介するコラムも多く、整理本・入門向け教科書を先に読んだうえで復習とより深い学習を兼ねて本書を読むというやり方で読むのが有用であると思われる。2016/10/14
2n2n
1
政治学全般がコンパクトにまとめられた一冊。このテの分野には疎く、恥ずかしながら「社会主義」と「共産主義」の違いすらよく分かっていなかった自分としては、こういう学問領域に触れること自体が非常に新鮮でした。2011/09/17