内容説明
韓国現代政治は、解放、分断、戦争、学生革命、軍事クーデター、軍部独裁、民主化運動というダイナミックな政治変動を経験した。民主化以降も「デジタル・デモクラー」や「ロウソク集会」などに現れる「韓流デモクラシー」のゆくえが世界的に注目されている。しかし、南北分断という不安定要因に加え、世界への対応に追われる韓国の選択肢は限定的である。朝鮮半島を取り巻く国際情勢および国内における葛藤と対立の下、さらなる変革が李明博政権下においても求められている。激しい闘争と抵抗の歴史から、民主主義の現状と将来を見通す。
目次
第1章 韓国現代政治の歴史的概観
第2章 韓国の政治制度と司法制度
第3章 韓国の民主化と市民運動
第4章 韓国の市民社会の変化とe‐ポリティクス
第5章 韓国政治文化とナショナリズム
第6章 韓国の外交と南北関係
著者等紹介
孔義植[コンウィシク]
1953年韓国生まれ。日本大学大学院政治学研究科博士課程満期退学(法学博士:九州大学)。現在、日本大学法学部准教授。専攻分野は日韓関係論、東アジア政治論
鄭俊坤[チョンジュンコン]
1957年韓国生まれ。明治大学大学院政治経済学研究科博士課程修了(政治学博士)。現在、明治大学・日本大学・大東文化大学講師。専攻分野は比較政治学、東アジア政治論、日韓関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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