内容説明
人々は、社会生活のなかで争点となっているさまざまな問題について発言し、討議する。しかし、ある場合には沈黙する。なぜ、人びとは沈黙し、そしてその沈黙が社会全体へ広がってゆくのか。本書は、こうした社会心理的な沈黙という現象を、「沈黙の螺旋理論」の立場から科学的に解き明かす。操作されていない真の世論を浮き彫りにするには、沈黙の現象を理解し、沈黙によって隠された世論を顕わにする必要がある。
目次
序章 沈黙の螺旋研究の意義
第1章 世論と世論観
第2章 沈黙の螺旋研究
第3章 日本における沈黙の螺旋研究
第4章 困惑の研究
第5章 米国・アジアの研究と課題
著者等紹介
時野谷浩[トキノヤヒロシ]
1943年東京に生まれる。1966年東海大学文学部卒業。現在、東海大学教授。専攻はメディア効果理論、メディア・オーディエンス理論、国際コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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