内容説明
国益追求と国際協調の両立。EUが示す21世紀の指針。先の見えない国際社会の協調と安定の鍵を握るEUの総合的理解。
目次
ヨーロッパ統合と国際関係論の視点
第1部 ヨーロッパ統合と対外関係(フランス外交とヨーロッパ統合―ヨーロッパという活路とドゴール主義のジレンマ;ドイツとヨーロッパ統合―国民国家のハンディ、統合へのメリット;イギリスにおけるヨーロッパ政策の国内化―適応へのジレンマと政治構造の変容;ベネルクス三国とヨーロッパ統合―超国家的統合を目指す現実的調停者;北欧諸国の対外政策と対ヨーロッパ政策―独自性の維持とヨーロッパ統合への接近・参加の両立)
第2部 ヨーロッパ統合の諸断面(EUの共通外交・安全保障の展開―外交主体としての地位確立への模索;EUにおける立憲体制と市民的自由の保障―司法内務分野をめぐる統治の変容;EUの教育・文化交流政策―EUの「アイデンティティ」と「ソフトパワー」;「多様性の中の統合」を目指すEU―地域・文化の多様性とアクターの多様化;ヨーロッパ統合のゆくえ―ニース条約とその後)
著者等紹介
坂井一成[サカイカズナリ]
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程退学。神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。専攻は国際関係論、エスノポリティクス、現代フランス政治
川村陶子[カワムラヨウコ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。成蹊大学文学部准教授。専攻は国際関係論、国際文化論、現代ドイツ・ヨーロッパ研究
若松邦弘[ワカマツクニヒロ]
ウォーリック大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。東京外国語大学外国語学部准教授。専攻は西欧現代政治、政策過程論
正躰朝香[ショウタイアサカ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。四天王寺国際仏教大学人文社会学部専任講師。専攻は国際関係論、国際文化論
五月女律子[サオトメリツコ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。北九州市立大学法学部准教授。専攻は国際関係論、対外政策決定論、現代北欧政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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