内容説明
めざましい経済発展を遂げた中国の「崛起」(台頭・勃興)はアジア太平洋の地域の平和的な発展につながるのか。「中華民族の偉大な復興」は覇権確立をめざす主張であるかと警戒される。
目次
序章 胡錦涛時代が本格的に開始?
第1章 反日デモの過激化と中国内政(反日デモへの政権対応に乱れ;日中関係はまた悪循環に入る)
第2章 江沢民時代から胡錦涛時代へ(中国的特色の大国外交を展開;全人代で胡錦涛体制が始動へ ほか)
第3章 胡錦涛時代は協調重視の政治(三中全会で政治局報告が復活;「中日接近」を阻む反日感情 ほか)
第4章 胡錦涛時代の対日関係の行方(見え始めた対日関係改善姿勢;経済過熱は数字操作で隠せず ほか)
著者等紹介
小島朋之[コジマトモユキ]
慶応義塾大学総合政策学部教授。1943年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。カリフォルニア大学バークレー校にて歴史学を学び、慶応義塾大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士課程修了。外務省在外特別研究員(香港)、在外専門調査員(北京)等歴任。慶応義塾大学総合政策学部長、法学博士。専攻は東アジア論、国際関係論。新聞テレビなどマスメディアの論評で活躍
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