内容説明
わかりやすい政治学。自分で考える自由な批判精神と知的謙虚さをめざして。ユニークな概説書をめざし、通説にとらわれない筆者の見解を意欲的に示し、政治学の全般をカバーした。「原典を読む」で、重要文献のエッセンスを平易な訳文で収めた。原典から離れた“常識”が見られるからである。「政治学の誤解」で、政治学の“常識”に異議を唱え解説した。「政治学の論争点」で、判断の分かれる問題に対する見解を述べ、読者の注意を喚起した。「サブテーマ」で、概説書でふれられない重要事項を解説した。
目次
政治と権力
支配と服従
現代社会の権力構造
政治的リーダーシップ
政治思想とイデオロギー
デモクラシーの理論
近代の議会政治
近代の政治原理
主要諸国の政治制度
現代の行政国家〔ほか〕
著者等紹介
加藤秀治郎[カトウシュウジロウ]
東洋大学法学部教授、法学博士。専門は政治学、比較政治学、政治社会学。新聞などの論評で活躍。真摯かつ硬派な分析が評価を得ている。また、日本政治学会理事としても精力的に活動。公務員試験対策の執筆には定評がある
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感想・レビュー
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denz
3
第三版との違いを確認するために通読。基本的には変わらないが、原典紹介やサブテーマ等のコラムが第三版では充実しており、また参考文献等もアップデートされていたんだな、と確認。試験用とかなら、こちらで十分用が足りるかも。2013/02/18
ぼやきのユースフ
0
政治学科卒だけど、つまみ食いみたいな勉強ばかりで、あまり体系的に政治学を学んだことがなかったので、ちょうど手頃な本でした。 政治学を章立てでコンパクトに纏まっていて、読みやすい。 故渡部昇一氏のエピソードが笑えた。ある政治学用語を、専門用語の使われ方を顧慮せずに、英語の成りたちからして誤訳だと主張されたそうだ。2018/02/15