内容説明
大統領制と議院内閣制の共存。フランス政治の特質は「半大統領制」ともいえる独自な統治形態にあり、大統領と議会多数派の関係により、政権構造に様々な変化をもたらしている。
目次
第１章 第四共和制下の連合政権―多党制における中道派の連合政権
第２章 第五共和制下の連合政権―半大統領制における安定した多数派形成
第３章 地域特性と投票行動―主成分分析とクラスター分析による得票解析
第４章 大統領選挙の候補者得票―二回投票制における得票移動に関する計量分析
第５章 大統領選挙の選挙動員モデル―首長による選挙動員から見たシラク当選の分析
第６章 議員の政治活動と投票行動―議員の属性、地方政治活動量、政治環境の観点から
第７章 国民議会選挙と政党政治の展開―二極化の継続か、政党制の再編か
第８章 政治資金規正の効果と実際―現代フランスにおける政治資金立法
第９章 選挙と政治資金―一九九三年国民議会選挙を事例として
第１０章 公選職兼任制と政治資金―「統合された組織制度」における選挙過程
第１１章 国民議会における政策形成―政策類型と政権形態の関連を中心として
第１２章 地方行政と地方政治―交叉調整モデルと公選職兼任制
著者等紹介
増田正［マスダタダシ］
１９６７年千葉県生まれ。明治大学政治経済学部政治学科卒業。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員（ＤＣ１）を経て、現在、高崎経済大学地域政策学部助教授、法学博士。専攻 フランス政治論、比較政治学、現代政治論。著書に『連立政権の政治学』（共著）ＰＨＰ研究所、『国会改革の政治学』（共著）ＰＨＰ研究所、『行政改革・地方分権・規制緩和の座標』（共著）ぎょうせい、『現代の政治学ＩＩＩ』（共著）北樹出版、『統治システムと国会』（共著）信山社、『ＥＵ世界を読む』（共著）世界思想社など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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