内容説明
労働者は地縁・血縁によって農村から都市へ移動する。出稼ぎは農村経済の発展に貢献しているのか。中国全土における出稼ぎ労働者の特徴。深〓・大連・重慶・上海・西安の中国人労働者の意識と行動。国有企業から日系企業へ転職した労働者の意識と行動。日系企業の中国人労働者は何を考えて働いているのか。その就業実態を明らかにする。労務管理者・人事管理者に多くの示唆を与える書。
目次
第1部 出稼ぎ労働者の実像(出稼ぎ農民は職場をどのように歩いているか;内陸から沿岸へ―出稼ぎは農村に波及するか;全国調査にみる出稼ぎ労働者の特質―日系企業労働者との比較を中心に)
第2部 日系企業出稼ぎ労働者の意識と行動(深〓市日系企業における中国人従業員の意識と行動;大連市日系企業における中国人出稼ぎ労働者の実態―アンケート結果にみる出身地との紐帯;重慶市日系企業における中国人従業員の意識と行動―内陸地域における「下崗」と農村労働者の出稼ぎ;出稼ぎ労働者と国有企業労働者)
著者等紹介
大島一二[オオシマカズツグ]
1959年長野県生まれ。東京農業大学国際食料情報学部助教授。博士(農業経済学)。主な著作に『現代中国における農村工業化の展開―農村工業と農村経済の変容―』(単著)筑波書房、1993年(1994年度日本農業経済学会奨励賞受賞)。『中国の出稼ぎ労働者―農村労働力流動の現状とゆくえ―』(単著)芦書房、1996年。[農村の経済発展と出稼ぎ現象―雲南省における農家調査事例から―」菱田雅晴編『現代中国の構造変動・社会』東京大学出版会、2000年など
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