内容説明
精神科の患者を抱えた家族はどのような哀しみを抱え、どのように希望を紡いでゆくのか。地道な家族会活動を続けてきた精神科医が出会った家族とは。アルコール依存症と摂食障害を舞台に日本の家族の現在を語る。
目次
第1章 摂食障害と家族(家族の希望と哀しみ;摂食障害を考える 家族への眼差し ほか)
第2章 アルコール依存症の臨床から(アルコール依存症の家族へのアドヴァイス―改訂版 なぜ、家族なのか;アルコール依存症の意外さ ほか)
第3章 日本の家族の風景(子を持たない生き方 孤独なエゴイズム;孤立する家族 摂食障害とその時代 ほか)
第4章 人びとの記憶(釧路で映画を見続ける意味―堀要君のこと;責任を持つ性の教育―朝山新一さんの教え ほか)
著者等紹介
大河原昌夫[オオカワラマサオ]
精神科医・財団法人住吉病院(甲府市)副院長。1947年東京生まれ。共同通信社の記者として東京本社文化部・北海道釧路支局に勤務。32歳で退職。1986年東京医科歯科大学医学部卒業。ゆきぐに大和病院(新潟県南魚沼市)、四倉病院(福島県いわき市)、高月病院(東京都八王子市)、長谷川病院(東京三鷹市)勤務を経て、1997年4月より現職。アルコール依存症・摂食障害の家族の会に長年係わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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