まつろわぬ者たちの祭り―日本型祝賀資本主義批判

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まつろわぬ者たちの祭り―日本型祝賀資本主義批判

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784755403033
  • NDC分類 311.04
  • Cコード C0036

内容説明

地震、津波、原発事故の三重の打撃によって、政治的、社会的な未曾有の危機に陥った日本資本主義が、スポーツ・ナショナリズムの鞭を全力で振るって、なりふり構わず正面突破を図ろうとしている。いま、国民国家主義とグーバル資本主義を媒介する巨大スペクタクルに呑み込まれないために。

目次

序文に代えて 「東京へゆくな」二〇二〇
第1章 災厄のポリティクス(“反詩”の果て?―原発震災下で黒田喜夫を読み直す;“過ぎ去らない現在”から“はじまり”へ;符牒とタブーに抗して―アナクロニー・過誤・不可能な正義 ほか)
第2章 境界から歴史をみつめ返す(ナショナリズム、その“彼方”への隘路;フランスの原発政策と対抗運動の思想史粗描;国境を超える歴史認識を求めて ほか)
第3章 日本型祝賀資本主義批判―天皇代替わりとオリンピック・パラリンピック(イメージとフレーム;オリンピック・ファシズムを迎え撃つために―利権まみれの「聖火」を拒否する!;「メッセージ」以後―天皇(制)による新たな国民統合に抗して ほか)

著者等紹介

鵜飼哲[ウカイサトシ]
1955年生。一橋大学特任教授。フランス文学・思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

6
いわゆる「3.11」以後の政治動向(無論それ以前の問題と地続きであるような問題)についての批判が主で、「天皇制」「五輪」「軍事化」「資本主義」の深部が抉り出されている。非常にえぐくて面白かった。特に戦後日本が帝国日本と地続きの、天皇制を頂点とする差別構造を中核として不変に存在しており、五輪とは記憶/忘却のスペクタクルであると同時に戦争の装置であるという批判は、その深度と鋭利さによって、のっぴきならない課題として提示されている。リベラルが「天皇左派」へと転向する中、天皇制廃絶を宣言する著者の姿勢は凄まじい。2020/04/14

千恵蔵

4
2020東京五輪は「復興五輪」などではなく、むしろ「復興妨害五輪だと著者は書く。福島原発が「完全に統御されている」という公然たる嘘で、世界の耳目を反らし、本来被災地に投下されるべき資本・資材・人員を五輪の方に振り向けている、と。また、近代五輪のそもそもの始まりは、スポーツ蔑視の世論だったフランスにおいて、「反英嫌独」の排外主義、植民地の規律的支配に寄与するとの考えから始まっているという。本書では天皇制についても痛烈な批判がなされている。深く考えたことがなかった事柄だが、これからは思考せざるを得なくなった。2020/08/21

takao

2
ふむ2021/01/08

Shoko

2
ちょっとまだ消化しきれていない。でもすごく大事な本だと思う。考え続けたい。2020/08/31

tekka

2
「自国および世界の現状を否定して未知の将来に賭ける気概が失われたとき、過去の歴史はもはや、緊張に満ちた対話の相手ではなくなる。それは現状を肯定し正当化する目的のためだけに動員され、『修正』され、編集されるべき素材に過ぎない。そして、将来に向けて自己を高める意欲もなく、現在の自己に対する評価も内心芳しくなく、そして、それでも自己が上昇する幻想にだけ耽りたいとすれば、そのための唯一の手段は他者をおとしめることである。」2020/08/10

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