内容説明
下層から照射する歴史学へ―ファシズムを分析し、フレームアップ事件と戦い、ラジカルに生きた歴史家の遺作。
目次
はじめに 首都圏の寄せ場―歴史的変遷の概要
第1章 敗戦前後における日本社会の変容と持続
第2章 戦後日本史論の試み―闘いが胎むもの、押し潰す力、そして…
第3章 日帝敗戦以降の日雇労働者と寄せ場
第4章 朝鮮戦争と日本―“ロームシャ”の立場から視た
第5章 貨物輸送と臨時労働者―季節出稼ぎと路上手配・日雇労働への照射
第6章 「冷戦」体制下の“日本本土”と“沖縄”
松沢哲成さんの歴史眼
著者等紹介
松沢哲成[マツザワテッセイ]
1939年11月4日茨城県土浦市生まれ。1958年4月東京大学文科2類に入学。1965年3月東京大学文学部国史学科卒。同年10月~72年3月、東京大学社会科学研究所助手。1972年~2008年東京女子大学に勤務。その間に、青山学院大、茨城大、武蔵大、宇都宮大の非常勤講師を勤める。2019年9月22日死去(79歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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