目次
第1章 西サハラ紛争の背景―スペインによる植民地化からモロッコによる占領まで
第2章 戦火の十六年と裏切られた和平
第3章 モロッコの占領政策
第4章 占領支配下の西サハラ―クデイム・イジーク抗議テント村
第5章 奪われ続ける天然資源
第6章 壊された砦と築かれた砦―占領下で抵抗を続ける人々
第7章 期待と失望の四十余年
終章 あるサハラーウィの半生
著者等紹介
新郷啓子[シンゴウケイコ]
1950年生まれ。1980年以降フランス、そしてスペインに在住。1983年から現在に至るまで、様々な形で西サハラ支援の活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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matsu
6
「アフリカ最後の植民地、西サハラ」が何故現在も植民地状態が続いているのか、その歴史的背景から、現在のサハラーウィの生活状況や、独立のための運動の状況、欧米などの大国の思惑、など様々な角度から問題を述べている。 西サハラ問題を知る上で非常に良い一冊。2020/07/23
いたる
1
3/19にイスラーム映画祭の会場で購入。西サハラの抵抗運動を撮影したドキュメンタリー映画『銃か落書きか』を観て、ジャーナリストの岩崎有一さんのお話を聞いた。 僕自身昨年春に西サハラのモロッコ占領地を旅した。現地のサハラーウィからは「ここはモロッコじゃない、西サハラだ」「日本に帰ったらこの状況を伝えてくれ」などと言われたが、街中の観察だけでは見えてこない部分がほとんどだと理解できる本だった。2020/04/01
いか
0
西サハラ問題の歴史的背景や現状だけでなく、実効支配するモロッコ側の論理もまとめられていて分かりやすかった。特に著者の方が西サハラを取材するときのエピソードやサハラーウィたちの言葉のひとつひとつが印象的で、問題の根深さを改めて痛感した。2020/09/02