内容説明
闇サイト事件・殺人者の手記。
目次
第1部 僕の罪(生い立ち;碧南事件;守山事件;千種事件(闇サイト事件)
現在の心境)
第2部 煉獄の扉
著者等紹介
堀慶末[ホリヨシトモ]
1975年岐阜県生まれ。1998年6月28日碧南市夫婦強盗殺人事件を起こす。2006年7月20日守山強盗傷害事件を起こす。2007年8月24‐25日闇サイト事件を起こす。2009年3月18日闇サイト事件で名古屋地裁で死刑判決。2011年4月12日名古屋高裁で無期懲役に減刑。2012年7月11日最高裁で無期懲役確定。2015年12月15日碧南事件・守山事件で名古屋地裁で死刑判決。2016年11月8日名古屋高裁で控訴棄却・死刑判決(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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garth
10
何も信用できないな……殺人犯の手記もいろいろ読みましたが、ここまで刹那的で無計画な人も珍しいですね……まだ余罪があっても驚かない。2019/08/04
にしの
9
死刑囚の手記。彼は死刑囚として執行を待つ身でそれまでの人生を淡々と回想している。彼の人生は嘘と焦りと即物主義に塗れだ。特に金に関する嘘や盗みは、強い拒絶感を覚える。正直なところ、ルポでもない手記や自伝は何を本当として読めばいいのかわからない。本著の事件への語りは責任逃れのように感じて、あまり読みたくなかったが、過去の自分への目と牢で自己を見つめる目は本物だと思った。2022/03/28
gtn
9
学生時代の成績は中位。母思いであり、妻子を愛する。外壁工事業に従事し、一時は月百万以上家計に入れたこともある。そんな男がどこで道を誤ったのだろう。人を殺め、いつ発覚するかと恐怖の中で過ごし、逮捕され、死刑判決を受ける身に。本書は、本人が半生及び犯行を振り返る。その文章は控えめで端正。著者の非行は生来のものではなく、環境故であると信じたい。2019/06/28
JunTHR
4
名古屋闇サイト殺人事件、さらに過去に強盗殺人の余罪も発覚し、現在は最高裁の判決待ちの受刑者の手記。 名古屋闇サイト事件は、その無計画な行き当たりばったりさで、ここまで残酷なことができるのかと反吐がでるようなものだが、この手記で淡々と語られる掘という男の人生を読んである種の納得をしてしまった。 事件発覚後も、3人の女性が面会に訪れていたというから、何かしらの魅力は確かにあったのだろうか。本の最後に、シスターや子どもとの文通が出てくるが、そこに何を書いていようとも、もう虚しさばかり感じてしまった。2019/06/13
カラヤ3
1
不夜城シリーズ第2作。1作目では健一はつまらないチンピラだったが今作では裏で策謀をめぐらすいっぱしの悪になってる。かわりに、短期でつまらない小物の元刑事が舞台回しを担っていた。2025/05/02