内容説明
移民の時代から難民の時代へ。中南米に生きる日本人たち。
目次
序章 移民と棄民
第1章 カリブ海の楽園ドミニカ
第2章 ボリビアの二つの日本人村
第3章 ペルー・チリの日本人たち
第4章 パラグアイの“小さな日本国”
第5章 コロンビアの日系人
終章 もう一つのラテンアメリカ文学
著者等紹介
川村湊[カワムラミナト]
1951年北海道に生れる。著書『ホスピス病棟の夏』田畑書店2018年、『津島佑子 光と水は地を覆えり』インスクリプト2018年、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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塩崎ツトム
12
どうも取材が駆け足すぎるというか、取材の前の下調べがおろそかになっているというか、作者が今までの自分のキャリアに固執して、我田引水的に話を引っ張ろうとしているような感じがしてもやっとした。ちなみに筆者は調べ損ねていたが、「緑の家」のフシーアのモデルはファン土屋という日系人の犯罪者で、若き日のバルガス=リョサは彼に直接取材していて、その時の経験をもとにフシーアというキャラクターを創作している。そういうところを調べずに憶測にページを割いちゃっているから、なんだかなと思うのだった。2023/09/26