目次
特集 オウム死刑囚からあなたへ
袴田事件・飯塚事件再審開始せず
二〇一七‐二〇一八年死刑をめぐる状況
死刑廃止をめざす日本弁護士連合会の活動報告
獄窓から描いた「もう一つの日常」―第13回「大道寺幸子・赤堀政夫基金死刑囚表現展」表現展
「死刑囚表現展」の13年間を振り返って
死刑映画週間7年を振り返って
トークショー七日間の報告
私たちは何を知るべきなのか オウム死刑報道と「獄友」
死刑映画を観る
死刑関連文献案内
死刑廃止に向けた国際的動向二〇一七年
死刑判決・無期懲役判決(死刑求刑)一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
14
安田好弘という弁護士は何が言いたいのだろう。オウム死刑囚十三名を十把一絡げのように執行したことを死刑の恣意的運用と憤るが、コンスタントに執行せよということか。ならば、鳩山法相のベルトコンベア発言と変わりがない。そして、案の定、本事件を幸徳事件になぞらえる同氏。しかし幸徳事件は未遂、本事件は既遂と性質が異なる。とまれ、本事件や光市母子殺害事件を始め、被告の死刑回避を図るためだけに、荒唐無稽な弁護を行う同氏の言動を信じる気は更々ない。2019/11/13
鈴木律
2
光市母子殺害事件で驚くような謎弁護をした安田弁護士の主張を、初めてちゃんと読んだ。加害者が自分のしたことに向き合わせ、意味付けして話をさせるのが大事だというのは分からなくもないけど、だからといって死刑回避のためなら何だってする、再審請求もそのためにするっていうのは違うと思う。被害者に対して無神経。ただ、司法にも警察捜査にもいろいろと問題があるのも事実だなあ。江川紹子さんが安田弁護士に対してかち切れてるのが面白かった。2020/07/17