内容説明
なぜ韓国は15年間死刑執行がないのか。事実上の死刑廃止国・韓国から学ぶ。
目次
死刑に処される犯罪
歴代政権の態度と死刑執行の手続き
死刑制度に対する司法の判断
死刑と被害者感情
死刑と世論
死刑と犯罪抑止効果
死刑と誤判
代替刑と死刑廃止法案
死刑囚の刑務作業と教化
殺人被害者遺族への支援
死刑廃止運動の望みと展望
エピローグ
著者等紹介
朴秉植[パクビョンシク]
1955年韓国生まれ。東国大学法学部卒業。1983年渡日、明治大学大学院へ入学。修士・博士課程修了し、1992年法学博士取得。1993年帰国。延べ9年4ヶ月間滞日する。龍仁大学教授を経て、東国大学法学部教授。国家青少年委員会委員、韓国法務保護福祉公団理事、警察庁成果評価委員長として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がんぞ
1
1949年7月が「大韓民国、最初の死刑執行」とされている(1970年の資料院の火事で記録が焼失。殺人大統領李承晩時代の記録が残っていたら都合の悪い事も多いだろう。独立記念館にある拷問場面のジオラマは日帝時代ではなく、米国統治下に李承晩の部下がしていた行為である。なお日本帝国がテロ実行犯いがいの独立運動家を処刑したという記録の無いのも焼失のせいにされている )。文民大統領金泳三に廃止の期待があったが、李承晩の弟子だけに殺しまくった。「微力ながら日本の死刑廃止に…」と結ぶが韓国も執行停止から復活の可能性はある2014/08/05
抹茶ケーキ
0
韓国では死刑執行のモラトリアムが10年以上続き、事実上の死刑廃止国になっているが、そうなるに至った経過について。韓国では歴代大統領が任期後に死刑判決を受けることが多かったので死刑廃止が政治家にとって人ごとでなかったこと、韓国ではプロテスタントなどの宗教団体の影響力が強いこと、などが重要だったらしい。韓国の状況についてはあまり知らなったので、すごく参考になった。2016/11/13
ワシじゃ
0
元々は軍事政権下で反体制派をスパイ容疑者に仕立て、多くを死刑にした時代の反省だったが、相反して世論は今でも凶悪犯の死刑執行に肯定的である。私は死刑に賛成である、同一犯による再発防止に最も安価で効果的だから、但し快楽殺人・サイコパスに限る。そこには触れてないまた、移民による大量殺人は将来の介護施設替わりを狙った場合も想定していない。コレらを国民の税金で養う覚悟も主張するとより説得力が増す。日本は昔から大陸や半島からの移民が多く、真面目に働くとバカを見る。是非とも死刑は存続すべきである。2023/10/01
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