出版社内容情報
織田作之助は「夫婦善哉」だけではない! 作家の実像をまったく新しく読み かえる、蔵出し「初出」ヴァージョン、ついに登場。「雨」「俗臭」「放浪」 「わが町」「四つの都」すべて単行本未収録版。
目次
雨 5
俗臭 49
放浪 101
わが町 137
四つの都 183
『四つの都』の起案より脱稿まで 185
四つの都 189
解説 路地裏の亡命者たち―エスキス、織田作之助 悪麗之介 238
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜もち 太郎
3
コンピュータで言うとバージョンアップ前の作品集。ほとんどの作品は雑誌初稿を底本として収録されています。大阪の市井事を書かせたら凌駕する人はいないと思います。「雨」は後の「青春の逆説」になります。この作品、とらえ方がずいぶん違いました。雨は母親の女としての生き方、青春は息子豹一の青春譚です。よかったのは「わが町」です。祖父の頑固さと孫娘君江の素直さがいじらしく清々しい物でした。→2015/10/25
ナツ
0
オダサクの初期の作品。当時の大阪の庶民の暮らしぶりや苦労がひしひしと伝わってくる。2018/01/23
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- 和書
- 家族のあとさき