内容説明
下山事件研究の決定版。1949年、米軍占領下に起きた下山、三鷹、松川事件。戦後混乱期の中での事件は謀略の臭いが立ちこめる。松川事件の死刑囚だった著者は無罪を勝ち取ったあと、下山事件の全面的研究に取り組む。浅薄な謀略論を排し、捜査資料を再検討し、関係者に徹底取材して、事件の真実を解明する。
目次
捜査と報道(事件の概要;捜査の経過と報道)
事実の論証(法医学論争;油の研究;「異常物質」の検討;血痕の問題;列車をめぐる謎)
各説批判・他(各説批判;目撃証人について;初老期うつ憂症)
著者等紹介
佐藤一[サトウハジメ]
1921年10月10日栃木県日光市に生まれる。1936年3月同県今市市の小学校を卒業後上京し、工場労働者として国産精機株式会社、東京芝浦電器株式会社などに勤務。1943年5月海軍に召集され、終戦と同時に復員。東芝鶴見工場に勤務中労働組合活動に入る。1949年8月人員整理反対闘争で東芝松川工場をオルグ中、松川事件発生。容疑者として逮捕される。1963年9月12日無罪判決確定以後下山事件の研究に取り組み、1983年占領史研究会会員。2009年6月17日死去(享年87歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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