出版社内容情報
推薦・梁石日「従来の在日朝鮮人文学論は解説的なものが多かったが、その点、この本は、在日朝鮮人文学の言葉とナショナル・アイデンティティの二律背反を見事に分析している」。著者の『北米探偵小説論』に匹敵するあらたな長篇書き下ろし論考、ついに完成。
目次
序章 魂と罪責
第1章 在日朝鮮人の原像
第2章 金嬉老は私だ―「犯罪と在日」もしくは「在日という犯罪」
第3章 言語と沈黙―チョソンマルかイルボンマルか
第4章 凄愴な夜が暗く鳴り渡る―在日小説の諸相
第5章 物語としての歴史
第6章 激しい季節