内容説明
「美しい国」づくりの号令の下、天皇家の「お世継ぎ」妊娠・出産に狂喜する一方で、日本軍「慰安婦」にされたアジア女性たちの声は徹底的に消し去られていく―ジェンダーの観点から、日本の自国・自民族中心主義を問う。
目次
第1章 フェミニズムと天皇制(いま、「女性天皇」=「女帝」論議を考える;女性天皇、何が問題なのか―問題の本質は、天皇制の存否である ほか)
第2章 フェミニストと「天皇翼賛」思想(フェミニストの「天皇翼賛」―高良とみの「戦時下の翼賛言説」をめぐって;高良留美子さまに ほか)
第3章 「慰安婦」問題はまだ終わらない(台湾元「慰安婦」訴訟の第一審判決;日本軍「慰安婦」(性奴隷制)問題はまだ終わらない―第六回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議に参加して ほか)
第4章 歴史認識と植民地責任・戦後責任(扶桑社『新しい歴史教科書改訂版』批判―不採択運動を地域からいますぐ広げよう;二〇〇三年度検定高校日本史教科書についての若干の分析 ほか)
著者等紹介
鈴木裕子[スズキユウコ]
1949年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科日本史学専攻修了。女性史・社会運動史研究。東京経済大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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