内容説明
元受刑者が見た精神の均衡を完全に失った麻原被告。彼にはすでに訴訟能力はない。
目次
第1部 獄中で見た麻原彰晃
第2部 娘たちの接見記(父の身に何がおこったのか;九年ぶりの再会 しかし父は…)
第3部 控訴審弁護士が語る麻原裁判(控訴審の経過と現状(松下明夫)
麻原さんとの接見状況について(松井武)
控訴審弁護人に聞く(松下明夫・松井武))
第4部 資料篇(麻原彰晃氏控訴審の経過概要;殺人等被告事件被告人松本智津夫の精神状態に関する意見書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
9
小菅の東京拘置所での麻原彰晃の衛生夫、娘たちの接見、控訴審弁護士たちのみた麻原彰晃について書かれているが、衛生夫の証言は貴重であり、衝撃をうける。これは詐病とは思えず。しかし、裁判所は正常と判断する。。。あと、気になったのは、弁護士の訴訟戦略だ。弁護士の気持ちは分かるが、結果として控訴趣意書を出さず、死刑判決か促進された。被告人の姿を裁判官などに晒して世に問うた方がよかったかも。結果を見る限り、治療も施されず生きた屍状態。日本には人権はないんだと感じた。2012/07/23
gtn
3
この書が発行されたのが2006年2月。この時点で既に麻原は精神の均衡を失っていたと思われる。昨日刑が執行された麻原。死に赴くことが自覚できていたかどうか。2018/07/07
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
2
この人はとっくにおかしかったのではないか。とっくにおかしかった人を、自分がたちがやりたい放題やるための隠れ蓑にしていたのではないか、オウムのえらいさんだった高学歴者たちは。洗脳という名の隠れ蓑だったのではないか、と思ったさ。2012/08/31
りんこ
1
思ったほど中身がなかった・・。 法務省も弁護団も、いずれにせよそれぞれの主張に沿って述べているようにしか感じられない麻原像。真実の姿はいまだにわからない。2018/03/01