内容説明
自由ラジオ、資本主義、メディア社会、欲望、無意識、革命、マルクス、フロイト、ネグリ、アルチュセール、ラカン、フランクフルト学派、ゴダール、サルトル、アメリカ、日本、天皇制、言語、人類学…横断性・リゾーム・スキゾ分析の思想家ガタリが語る・ガタリを語る。
目次
ガタリが語る―ガタリ・インタビュー(分子的無意識と革命;メディアと横断性;政治と精神分析をめぐって)
ガタリを語る(思想の発生現場;シンクロニーとコンテンポラリー;アクティヴィストの眠り―ガタリを新たな「強度」の中に解き放つために)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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「資本主義というのは、単に賃金制度を通して経済的価値や剰余価値を引き出す方式ではありません。資本主義は本質的にあるタイプの社会的分割や社会的差別を強化するために権力を引き出そうとするシステムなのです。賃金制度という経済的手段は資本主義の介入手段のひとつにすぎず、これ以外に、性差別、人種差別、年齢差別、知識や教養を所有している人とそうでない人との差別といったものを作動させる別の要素がたくさんあるのです」(15-16ページ)2017/04/05
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ドゥルーズが「反時代的」なものから「同時代的」なものになろうとしている。ドゥルーズが消費し尽くされ、みんな飽き始めているのだ。こうしたことはガタリが読まれていないことにも一因がある。彼のラディカリズムはドゥルーズに影響を与える一方で、そこからはみ出ていく複数の線を持ち、彼の文章や言葉の中に孕まれている。本書に書かれているようにガタリの思考=観念はネグリとは似ているが異にするものである。我々はまだまだガタリを知らなすぎるのではないか。2016/11/27
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