内容説明
ハーディ不朽の名作『はるか群衆を離れて』を21世紀的視点から読み直す10の試み。小説の読み方・論じ方の現状を知る上で最適の論文集。
目次
第1章 バスシバを巡る三人の男性たち―オウクを中心にして
第2章 「愛は接近によって生まれ、接触によって消滅する」―camaraderieとの関連で
第3章 閉じた表象を越えて―ファニー・ロビンという女
第4章 トロイの矛盾―『はるか群衆を離れて』における表象としてのイギリス陸軍
第5章 『はるか群衆を離れて』におけるゴシック性―祝祭的グロテスクを中心に
第6章 ヴィクトリア朝の家族観から読み解く―オウクとバスシバの結婚について
第7章 遅れて届いた手紙―『はるか群衆を離れて』の眼差しについての考察
第8章 『はるか群衆を離れて』における結末に関する考察
第9章 『はるか群衆を離れて』にみるハーディの国際感覚―登場人物たちの人間模様に描出されたイギリスとフランスの相克
第10章 当時の批評から
著者等紹介
福岡忠雄[フクオカタダオ]
元関西学院大学教授
渡千鶴子[ワタリチズコ]
関西外国語大学短期大学部教授
菅田浩一[スガタコウイチ]
四国学院大学教授
高橋路子[タカハシミチコ]
近畿大学講師。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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