目次
第1章 環境批評の出現(世紀末の動乱―あるスナップショット;文学Xにおける自然からエコクリティシズムの始まりへ;批評の環境論的転換についての分析の試み)
第2章 世界、テクスト、そしてエコクリティック(ミメーシスについての論点―創造と発見としての環境;ジャンルのスペクトラムを横断する環境重視の精神性)
第3章 空間・場所―ローカルからグローバルへの想像力(空間、場所、そして非場所;場所への愛着をめぐる現象学と社会学;境界と測量―ローカルな文化からグローバルな想像力へ)
第4章 環境批評の倫理と政治性(環境中心主義への問題提起;複雑化するジェンダー;環境正義修正主義のエコクリティシズムへの挑戦)
第5章 環境批評の未来
著者等紹介
ビュエル,ローレンス[ビュエル,ローレンス][Buell,Lawrence]
ハーヴァード大学教授。プリンストン大学でBA MA、コーネル大学でPh.D.オバーリン大学教授後1990年以降ハーヴァード大学にて大学院アメリカ文明主任教授、Powell M.Cabot教授などを務める
伊藤詔子[イトウショウコ]
広島大学名誉教授、松山大学教授。博士(学術)
横田由理[ヨコタユリ]
広島国際大学教授。MA
吉田美津[ヨシダミツ]
松山大学教授。文学修士。MA
三浦笙子[ミウラショウコ]
東京海洋大学教授。Ph.D.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
13
ヘンリー・ソローって森に住む変な人ぐらいの印象だったんだけど、最近ではアメリカ文化の原点(ヨーロッパとは違う)扱いなんだな。そのソローの自然礼賛、そして二十世紀に入ってからのレイチェル・カーソンによる環境破壊批判、そこから現代の環境批評へ、それこそがアメリカ文学の正典となっていくのだろうか。ここではゾラが自然主義の先駆者って言われていて、先駆?と引っ掛かっていたら、アメリカのスタインベック、リチャード・ライトとかが自然主義なんだ、そこから見てのね。文学研究において明らかに傍流だったものが本流化しつつあると2024/07/28