グレアム・グリーンの小説―宗教と政治のはざまの文学

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グレアム・グリーンの小説―宗教と政治のはざまの文学

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  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784755302244
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C3098

内容説明

本書の第一部では、激動の二〇世紀を生き抜いたグレアム・グリーンの一九四〇年代(三十六歳)以降の文学作品を中心に考察する。中心課題は作家グリーンの見果てぬ夢の原点を探ることであった。その中核となるのは宗教と政治を結ぶ接点の模索であり、さらには神的愛と人間的愛との相克を見極めることであった。彼は単なる「カトリック作家」とか、世界を駆けめぐる「行動的政治作家」という一般的枠組みで縛られるような存在ではなく、宗教、政治など多様な分野に挑戦し、矛盾した諸契機を止揚しようと悪戦苦闘した思索家であった。以上の視点を軸として、多様な行動軌跡に惑わされることなくグリーンの作家的原点を煮詰めた。第二部ではグリーンと同時代の英米、さらに日本の文学界の状況にも焦点をあて、客観的なグリーンの文学位置づけをしようとした。これによって「二〇世紀文学」へのグリーンの文学的貢献の多寡を問うた。

目次

現代小説史上のグリーン
カトリック小説三部作―模索する神の栄光
『権力と栄光』―遠藤周作におけるカトリシズムと比較して
『事件の核心』―通俗小説との接点
『第三の男』―映画からみえるもの
『情事の終り』―小説技法の実験
『おとなしいアメリカ人』―政治モラルとの葛藤
『ハバナの男』―政治音痴への警鐘
『燃え尽きた人間』―愛と信仰の真空をめぐって
『喜劇役者たち』―グレアム・グリーンにおける悲劇の構想〔ほか〕

著者等紹介

宮本靖介[ミヤモトセイスケ]
1936年生まれ。61年、大阪市立大学大学院修了。現在、龍谷大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。