内容説明
「ビッグ・ブラザー」「二重思考」「ニュースピーク」「戦争は平和」「無智は力」「2プラス2は4」「あらゆる動物は平等である、しかし…」「過去を支配する者は未来を支配する」など、メディアの世界でたびたび引用される名文句をつくりだし、20世紀を超えても高い人気を保ちつづけるジョージ・オーウェル(1903‐50)とその作品に、創立25周年を迎える日本オーウェル協会の熟練の会員と気鋭の新進とが、得意の手法によって切り込んだ清新の論集。
目次
『ビルマの日々』―フローリィにみられるオーウェル的良心
『英国教会牧師の娘』における聖書引用
「ガラス窓」の向こうの人びと―『ウィンガン波止場への道』における他者表象
『空気を求めて』における神話構造―エピグラフの曖昧性
『一九八四年』に見る宗教観と伝統意識
『一九八四年』のディストピア
『一九八四年』小考―歴史の改変と権力について
権力崇拝の謎―フーコーの権力論から読む『一九八四年』
G・オーウェルの自由―王冠・絞首刑・偽善をめぐって
オーウェル逍遙
オーウェルとリチャーズの論争
オーウェルと宗教
オーウェルをめぐる女性たち
オーウェルの見たイギリスと世界情勢―「階級」という名のパラダイム
スターリン主義とは何だったのか
オーウェルと愛国心
1984
An Aspect of George Orwell’s Outlook on Life―The Man and His Work:Burnese Days
著者等紹介
奥山康治[オクヤマヤスハル]
早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程修了。早稲田大学法学部教授
佐藤義夫[サトウヨシオ]
早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程修了。和洋女子大学人文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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