感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nightU。U*)。o○O
2
詩文の中にマラルメという意図を持った作者がまったく見えてこない、言葉同士が互いに結びついてできる独立した言語世界だった。象徴、もしくは諧謔の的になっている詩の本意を探るのは背景を知らずにはまったく困難な場合があるが、それにしてもエロディヤードの高貴さ、潔癖な詩文をくみ取ることはできた。西脇が曖昧といった点はモダニズムの古典といった見方もできるが、それは技法的な意味ではなくマラルメにとってはまったく問題外な些末な点であり、後世の作品と比べられるものではないだろう。絶対を意図するむきがある。2016/10/12
mio k
1
「また君は百合のすすり泣く白さを作った、 それは、蒼白い地平線の青い香りを超えて 白さがかする溜息の海の上をころがり 泣く月に向って夢のように昇って行く」(「花」) 以前岩波で読んだ時よりもすんなり入ってきた気がする。岩波のフォントが苦手なせいもあるだろうけど。2018/01/31
ハルトライ
1
素晴らしい。2015/06/05
sera
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素敵!2017/09/25
Cell 44
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「恋愛が火をかき立てる何か蛇のくねる薪台に/足をかけて狂気のように他のものをもっと長く/私は考える、古のアマゾンの女のもえる乳房を」(パフォスという名に……)晩年の詩句には特に感じいるものがあったので『骰子一擲』などから見ていきたい。2013/09/08