内容説明
透明の魔。高麗川の桑畑の片隅で絹を織る一人の女。失踪した建築家の友人。男は二人の関係を疑い、躊躇ながらも女の織りなす布に搦めとられていく…。現実と幻影が交錯する、妖しい空間と時間。柔らかい光に包まれた幻想の闇を描く長篇小説。
著者等紹介
村山りおん[ムラヤマリオン]
佐賀県生まれ。東京外国語大学フランス語科卒業。’90年より個人誌「翠」発刊。’92年より絵画の個展数回。小説集「プラスチックの小箱」、詩集「園生より黄金の惑星へ」がある
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