内容説明
伝教大師最澄の開創から1200年。比叡山は宗教・学問の中心としての聖地性と、権力との癒着による世俗性とを併せ保ちながら歩んできた。本巻では、開創から、三門派と寺門派の抗争、僧兵の活躍を経て、一山焼き討ちに至るまで、波瀾万丈の歴史を眺める。
目次
第1章 比叡山の地主神と護法神(景山春樹)
第2章 最澄のめざしたもの―比叡山寺から延暦寺へ(池山一切圓)
第3章 円仁・求法の旅人(牧田諦亮)
第4章 回峰修験史(村山修一)
第5章 円珍と園城寺(清田寂雲)
第6章 中興の祖・良源(村井康彦)
第7章 門跡寺院誕生(福山敏男)
第8章 中世の比叡山(千葉乗隆)
第9章 門前町・坂本(木村至宏)
第10章 天下人と比叡山(邦光史郎)