出版社内容情報
圧縮記帳制度は、税法独自の考え方に基づき、極めて政策的かつ技術的で複雑な仕組みゆえに、なじみが薄く難解だと言われています。しかし、本制度は、取引金額が高額な土地、建物の譲渡や保険差益についての課税の特例であるため、その理解や処理をおろそかにすることはできません。本書は、圧縮記帳制度の内容、取扱いについて、できるだけ多くの設例や具体的な質疑応答、判例・裁決等を取り入れ、規定の趣旨や背景を踏まえて、実務と理論の両面から解説しています。令和5年度税制改正までを織り込み改訂。
目次
第1編 圧縮記帳制度の共通事項(圧縮記帳制度の概要)
第2編 法人税法上の圧縮記帳(国庫補助金等で取得した固定資産等の圧縮記帳;工事負担金で取得した固定資産等の圧縮記帳;非出資組合が賦課金で取得した固定資産等の圧縮記帳;保険金等で取得した固定資産等の圧縮記帳;交換により取得した資産の圧縮記帳)
第3編 租税特別措置法上の圧縮記帳(農用地等を取得した場合の圧縮記帳;収用等に伴い代替資産を取得した場合の圧縮記帳;換地処分等に伴い資産を取得した場合の圧縮記帳;特定の資産の買換えの場合等の圧縮記帳;特定の交換分合により土地等を取得した場合の圧縮記帳;特定普通財産とその隣接する土地等の交換の場合の圧縮記帳;技術研究組合が取得した試験研究用資産の圧縮記帳;転廃業助成金等で取得等した固定資産の圧縮記帳)
著者等紹介
成松洋一[ナリマツヨウイチ]
国税庁法人税課課長補佐(審理担当)、菊池税務署長、東京国税局調査第一部国際調査課長、同調査審理課長、名古屋国税不服審判所部長審判官、東京国税局調査第三部長。現職、税理士。主要著書:減価償却資産の取得費・修繕費(共著・税務研究会・第15回日税研究賞奨励賞受賞)企業会計と法人税(共著・税務経理協会・第2回租税資料館賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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