内容説明
「サラダ記念日」から「論語」まで、古今東西の名作91作品に登場する鮨ばなしを、原文と共に紹介する鮨ファン待望のブックガイド。
目次
あなごずし「サラダ記念日」
まぐろ「どくとるマンボウ航海記」
すしや「太陽の子」
おから寿司「方代歌集」
ウニ「ムツゴロウの無人島記」
鮨「続々パイプのけむり」
むし寿司「秘色」
セイゴ「海人舟」
石鯛「青幻記」
鯛「散華」
イクラ「アカシヤの大連」
トロ、コハダ、かっぱ巻「アメリカひじき」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
37
ネタは抜群なんです、しゃりも酢の具合もいい…だけどなんなんだろう。食べ続けていたからだろうか、旨味がさほどに感じられなく。では一貫ずつ食べたら味わいがある?いや、それでは文章が短すぎて、咀嚼のほうが早すぎて舌の奥で味わう時間がないと思う。まさに百科全書というべき中身でした。巻末の資料を見てものけぞりそう・・百科辞典辞書がずらり。孔子・荘子・魏志倭人伝、渡来して兼好法師・小野妹子~新しいとこでは俵万智。ネタは森羅万象、果てはガリや包丁談義まで。一つ一つを膨らませ、自分の言葉をつづり・・の方が味わい深まるかな2017/08/30
sloth_life
0
川端康成は「伊豆の踊子」のラストの海苔巻き。私の残念な読解力では、泣きながら海苔巻きを食べて、その後に添い寝をしてもらっているように読めます。私にとって、この初対面なのに包容力があり過ぎる少年の存在が大き過ぎて、正直なところ、それまでの話がよくわからなくなってしまっています。2022/03/25