内容説明
女子にも教育が必要です。歌子は皇后の厚い信頼と努力で異例の出世を果たした。それを妬む誹謗中傷の嵐の中、実践女学校を創立、華族女学校学監、学習院教授として、女子教育の必要性と地位向上に道を開いた下田歌子の凛とした生き方。
目次
1 ぬれぎぬ
2 忍び寄る危機
3 四面楚歌
4 招かれざる嵐
5 極貧にもめげず
6 青雲の大志に燃えて
7 夜明け前
8 宮中出仕
9 桃夭女塾を創立
10 華族女学校時代
11 満を持して実践女学校を創立
著者等紹介
仲俊二郎[ナカシュンジロウ]
1941年生まれ。大阪府立天王寺高校を経て大阪市立大学経済学部卒業後、川崎重工業に入社。労務人事を経験した後、長年プラント輸出に従事。営業のプロジェクトマネジャーとして20世紀最大のプロジェクトといわれるドーバー海峡の海底トンネル掘削機を受注し、成功させる。後年、米国系化学会社ハーキュリーズジャパンへ人事部長として転職。アメリカ式人事について本社でトレーニングを受け、後に同社ジャパン代表取締役となる。退社後、星光PMC監査役を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kekera
9
この時代の女性たち、素晴らしい人がたくさんいますね。下田歌子もその一人です。全ての女性の教育の必要性を述べ、努力を惜しまなかった姿勢には尊敬を禁じ得ません。歌子に敵意を持つ者のゴシップにも凛とした姿勢を貫き、女子教育に捧げた一生でした。こういう人がいたからこそ、今の私たちがあるのでしょうね。2015/08/17
ゴルフオヤジ
1
母親から薦められて読んだが、この時代明治は日清日露戦争や東アジアをめぐり大きな時代の変化があり、多くの作品を読んだが、女性でこの波乱の時代に女性の地位と教育を特に体育と語学の重要性を留学や交流から信念を持って行動したことに感動した。90になる母親が薦めた理由がわかった気がした。2016/05/16
サナミミ
1
明治期からの女子教育の重要性、知育徳育さらに体育の重要性を伝えた下田歌子。フランスイギリスに留学し、英女王にも謁見したという思い立ったら…という実践主義。波乱万丈ありながらも、明治の社会主義を含めた時勢も知れる1冊2016/02/11
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