内容説明
『続日本紀』を読んでみると、天皇が民を思いやる心や強い絆で結ばれた親子関係に感動し、庶民のバイタリティーに驚き、朝鮮半島との国交緊張やドロドロした政変に、現代と錯覚さえしかねないものを感じる。少年・少女の異常な犯罪、少子化問題、環境保護、朝鮮半島との外交等。現代の日本が抱える諸問題を解くカギが奈良時代にあった。
目次
1 日本は礼の国だった―六九七年~七一〇年(役人は、誠の心で仕事に励め;朝鮮との国交 ほか)
2 「父を赦して」と「親殺し」の差―七一一年~七二〇年(駅伝のルーツ;制度の問題と民衆の悲劇 ほか)
3 光明皇后の光と影―七二一年~七四〇年(文化功労者今昔;動物愛護の根底にあるもの ほか)
4 遷都に関する世論調査―七四一年~七六〇年(牛馬の屠殺禁止と肉食;国分寺建立と国家の安寧 ほか)
5 我が国土を守れ―七六二年~七八八年(女帝・孝謙天皇と皇位継承;鑑真による授戒制度の確立 ほか)
著者等紹介
石田則明[イシダノリアキ]
1966年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。1966年日本電信電話公社(当時)。1991年(株)日立製作所。1999年早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授。2003年無線システム研究所代表。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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