内容説明
六十種あまりの句読点と十種類ほどのアクセント記号の“原語”“形態”“名称”“用法”を、判り易く、使い易く紹介。あわせて文筆家の句読考や句読点資料、付録に表記の基準を多数収録。文章を書く人の必携の書。
目次
句読点の分類
句読点の効果
句読点の相対価値
強調の様式
符号篇
語録篇
著者等紹介
大類雅敏[オオルイマサトシ]
1936年群馬県高崎市に生まれる。1959年早稲田大学文学部卒。現在、句読点研究の第一人者として、執筆に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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またの名
8
「ねえ、お母さん、何が悲しいの?」という一文のテンをマルに変えたり疑問符を消したりする操作で幾パターンも違うニュアンスを生み出せる奇妙なシステム句読点の、辞典。結構古めかしい本書をあえて読むメリットとして外せない後半の様々な書き手たちによる句読点論集が「とにかく句点や読点は庶民の厄介者であった。こんなものを使い分けるのは〝インテリ〟ぐらいなものであった」との井上ひさしの言を収録し、無法地帯に無理矢理でも(文)法を確立させたいインテリ涙目。著者は哲学者の句読点考に不備を認めるけど哲学書こそ、句読点が重要。2020/05/09
善弘
0
辞典とあるけれども読み物でもあります。句読点を解説するためには、英語における用法との比較は外せないのでしょうが、英文(横書き)を読むときは本を横にしなければなりません。最後の付録にある「現代かなづかいの要領」については、福田恆存氏が『私の国語教室』で見解を述べているとおり例外が多く、そのようなことも思い出しながら読みました。2020/11/29
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- 和書
- こんにちわサムソンくん