内容説明
国際社会で、日本人はなぜ、イエローピープルと蔑視され、差別されてきたのか!イギリスに永住を決意し、ロンドンの金融街で働く著者が、自らの体験を通して、差別の背景にある戦争の傷あとを考察し、日本人の国際性を問う意欲作。
目次
第1章 金融街(シティ)に生きる
第2章 日本人差別の実態
第3章 アイデンティティーの喪失と回復
第4章 イギリス人の考える日本の戦後半世紀
第5章 「イギリス」を考える
第6章 なぜ日本人は差別されるのか
第7章 差別されない日本人になるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペルー
4
本当は1999年の11月に読みました。昔の読書記録が出てきたので、追加。作者はイギリス在住の中年おじさん(本人曰く)。イギリスに実際住んでいる人でなければ分からないイギリスがある。何故差別を受けてもイギリスがいいのか?歴史があることはその理由の一つかも。一度は訪れたい国である。
アンゴ
1
死語ではないJAPの3文字。1990年から家族で英国に職を得て居住する著者が、英国生活の中から水面下に巧妙に隠されている英国人の本音を浮かび上がらせる。人種差別を告発する目的ではなく、国際性を欠如させた恥ずかしい日本人への警鐘を鳴らす一冊。個人的には日本人が歴史の光陰を他国の影響を排除し自らの手で認識して誇りを取り戻し、欧米追従ではない一貫性を持った声を上げていかなければならないと感じた。英国人が英国人たる以上根本的解決は不毛であるが、せめて他の有色人種並に扱われる様宥和は必要。2012/07/15
maria
0
どの国でも差別はあるんだ。2012/06/22
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