内容説明
世界の先進国の中で、日本ほど住宅の耐久年数が短い国はありません。日本の住宅の耐久性は、概ね先進国の二分の一から三分の一にすぎないのです。現在の住宅の耐久年数が短くなった理由は、中途半端な気密化と室内で水蒸気を大量に発生させる生活にあります。布基礎、壁内空洞、グラスウール断熱は、日本の住宅短命化の構造的問題です。更に住宅の気密度の向上、換気不足がそれを助長しています。建築基準法は五十年も時代遅れですし、住宅金融公庫の仕様基準もわざわざ家を腐らせるのが目的なのかと思われるものがあります。本書では、こうした現在の日本の住宅の矛盾に疑問を投げかけ、解決法を探ってみました。
目次
1章 これでいいのか日本の住宅
2章 何か変だぞ日本の最新建築技術
3章 いまの住宅は住む人と建物の健康を冒している
4章 安くて、しかも安心できる家の建て方教えます
5章 これからは高気密・高断熱住宅が主流になる
6章 良い高気密・高断熱住宅工法とダメな工法・ムダな工法