内容説明
生協のシンボルである共同購入と商品戦略に異変が起きている。組合員の増加に支えられていた共同購入は、今年の決算でマイナス成長となり、一方の商品分野も、価格破壊のあおりを受けて、ついに低価格路線が明確化されたのだ。まはや生協が、価格を多少犠牲にしてでもいいモノを、といった供給側の論理を組合員に押しつけることが、許れさない状況に直面していることを物語っている。本書は、共同購入の成長神話が崩れた生協にスポットを当て、第二の人生を歩もうとしている生協のこれからを予測しようとの趣旨で書かれたものである。とくに、巨艦店戦略を打ち出した生協の選択は果して正しいものになるのかどうか、五年後の小売業界を見通しながら評価を試みた。
目次
1章 がんばれ!日本最大の生協・「コープこうべ」
2章 生協VSスーパー・コンビニ、ドロ沼のPB商品開発戦争
3章 生協の最新戦略これだけの危ない部分
4章 組合員が変わる・生協が変わる
5章 共同購入の成長神話の崩れ去る音が聞える
6章 生協の店舗戦略でスーパー・コンビニに勝てるか
7章 生協・これからどうなる