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内容説明
本書は、清水晴風及び西澤笛畝による彩色木版摺画集『うなゐの友』全十篇より選抜・構成されている。『うなゐの友』は、一篇(初篇)より六篇までを清水晴風が描き、明治二十四年(一八九一)から大正二年(一九一三)まで、その版行は前後二十三年間の長きにわたった。晴風歿後(大正二年)は、七篇以降十篇まで、その衣鉢をついだ西澤笛畝によって描き続けられ、大正十三年(一九二四)漸くその完成を見た。晴風染筆の初篇からなんと、三十三年余を要した人形・玩具の一大画集である。人形玩具を画題としたものとしては、日本で最初の正統的かつ本格的画集といえる。郷土玩具の一大宝典として世評も高く、今なお人形玩具研究の貴重な文献画集として不動の地位を占めている。
目次
1 おもちゃと縁起物(鯛のおもちゃ;鯛車;鯛のおもちゃ ほか)
2 十二支と動物(鼠車二種;廻り鼠・猪;鼠三種 ほか)
3 人形と羽子板・かるた(糸雛;糸雛;さつまの雛 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月音
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明治期に刊行された郷土玩具の画集『うなゐの友』全十篇約560頁より210頁余の図版を選んで収録。図鑑のように並べず、いくつかの玩具を組み合わせて配置、見どころのある角度にもこだわった静物画を見るような美しい画集だ。神・人間・動物などをかたどった中には、動く仕掛けのものも多い。兎の餅つきはかわいらしいが、鯛に車をつけて走らせるなんてすごい発想。棒に人間の首をつけた首人形は怖い!子供、泣かないか?打ち首になった神職がモデルという人形もあり、無念の思いを魔除けパワーに変換した御霊信仰の一種かなと考えた。2023/08/19
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