内容説明
あんま横丁は、東京都八王子市の駅前の通りの名前であり、そこに私達の炭屋があった。一時代前のあんま横丁の唄を書くには、誰か一人の中心人物がいると書きやすいし、読んでもおもしろい。そこで、まず、回想する兄を中心として、炭屋ともなか屋をタテとヨコの糸とし、この横丁を描くことにした。これに関連する父親の炭焼時代なども述べることにした。本書は兄への鎮魂の記録であり、友人、知人、戦友らの追悼文や写真などを収めている。
目次
1 遙かなるあんま横丁
2 隆ちゃんへの鎮魂曲
3 炭屋は今
4 ちぎれ雲
5 かえらざる記録
6 思い出ひとしお
7 偲ぶあのとき
8 戦友との別れ
9 懐かしいもなか



