内容説明
古来、泡の安定構造問題は、Plateau、Euler、Laplace、Young、Kelvin、Boyleら碩学の注意を引き、その名を冠した法則や用語も多い。タイトルにfoamまたはsoapを含む専門書は十指に余る。著者らは本書において、それらの成果を踏まえつつ、1994年と1996年に欧州で開催されたFoams Euroconferenceでの発表論文や自らの研究成果を中心に、泡の集合体(フォーム)の物理的および幾何学的性質を簡潔にまとめている。
目次
局所平衡則
フォーム構造の定量的記述
フォームの製造法
フォーム構造の視覚化と探査
モデル化とシミュレーション
粗大化
粘性挙動
フォームの電気伝導
重力下での平衡
フォームの排水〔ほか〕
著者等紹介
大塚正久[オオツカマサヒサ]
1966年東京大学工学部冶金学科卒業。現在、芝浦工業大学工学部材料工学科教授。工学博士
佐藤英一[サトウエイイチ]
1983年東京大学工学部金属材料学科卒業。現在、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部助教授。工学博士
北薗幸一[キタゾノコウイチ]
1994年京都大学工学部金属加工学科卒業。現在、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部助手。博士(工学)
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