出版社内容情報
世界の写真史に輝かしい業績を残し、白黒写真を芸術にまで高めた著者が到達した写真技法書の最高峰。カメラ操縦法のすべてや“ゾーンシステム”の実際と作例や永久保存にも耐えうる芸術作品を生み出す方法を詳述。 本書は、Ａ・アダムズ等により案出された“ゾーンシステム”の実際と作例やデータグラフを詳述する。
内容説明
一徹なまでに職人気質を貫き、永久保存のきく“ファインプリント”づくりを目ざしたＡ・アダムズによる、６０余年の実作体験に裏づけられた写真技法書の決定版。本巻では、プロ写真家から高く評価される“ゾーンシステム”の実際についてくわしく紹介する。
目次
１ 想定と画像ヴァリュー域
２ 光とフィルム
３ 露出（露光）
４ ゾーンシステム
５ フィルターと前露光
６ 自然光による撮影
７ 人工光による撮影
８ 暗室処理
９ 暗室の設備と手順
１０ 処理によるヴァリュー制御
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
suu
6
写真が好きな人は見たほうがいい系2017/12/13
ほじゅどー
5
★★★★★創造的で表現力豊かな写真は、私たちが現実と呼ぶものと相対的な関係しか持たない。写真の創造性とは、被写体のありのままの描写と、主観的な「写実からの離脱」との間の無限の選択である。多くの人たちはアンセル・アダムスの作品はその画像の精密さから、写実的と考えられているが、実際には明らかに現実から離脱している。この本で著者は被写体を前にして心に想定したイメージを目に見えるかたち、すなわち最終画像をつくる方法を述べている。またゾーンシステムの全貌が記載されている超貴重な本でもある。2018/02/03
ＫＡＯＲＵ ＳＵＺＵＫＩ
0
Nikで、モノクロ変換してプリントしていますが、ライティング、フィルター、フィルム、現像液やストロボなど勉強になりました。 また、彼のヨセミテ等の写真は、写真集として見られるので、手放せない一冊になりました。2014/07/14
