出版社内容情報
世界の写真史に輝かしい業績を残し、白黒写真を芸術にまで高めた著者が到達した写真技法書の最高峰。カメラ操縦法のすべてや“ゾーンシステム”の実際と作例や永久保存にも耐えうる芸術作品を生み出す方法を詳述。 プリントで永久保存にも耐えうる芸術作品を生み出す注意と方法を多数の写真と図版で詳細に解説する。
内容説明
地球を愛する者へのフォト・メッセージを発信つづけたアンセル・アダムズの写真制作の到達点。60余年の実作体験とたゆみない工夫に基づく写真技法書の最高峰。写真の奥行きの深さを教えてくれる、初心者からプロ写真家までの最も信頼できる手引書である。
目次
1 想定と表現力豊かなイメージ
2 暗室の設計と設備
3 プリント材料
4 プルーフプリントとワークプリント―プリントと引伸しの基礎
5 ファインプリント―ヴァリューの制御
6 プリントの最終処理―センシトメトリー
7 仕上げ、マウント、保管、展示
8 特殊プリントの応用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
9
★★★★この本は写真家が想定するイメージの最終的な形、すなわちネガから制作するプリントに向けられている。ネガの処理に比べると、プリントと引き伸ばしの技術には柔軟性がある。撮影のチャンスは一度しかないが、プリントでは何段階ものワークプリント過程を経て最終プリントに到達する。この手順には創造的な変化と主観的な制御を可能にする余地がある。ネガは音楽家の「楽譜」であり、プリントはその楽譜を「演奏」するようなもの。最も重要なのは画像イメージの想定である。2018/02/01
KAORU SUZUKI
1
ネガまでが、楽譜 プリントは、奏でること アンセル・アダムズの巻頭の言葉が印象的でした。2014/08/19