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反古典主義の様式
反マニエリスムの様式
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかふく
1
「反古典主義の様式」「反マニエリスムの様式」の二論文からなる。前者ではポントルモのデューラー模倣をヴァザーリがあげつらった文章への反論を出発点に、自律的な精神の運動としてのマニエリスム、マニエリストの態度を記述する。マニエリスム絵画というのは、感情の表出の絵画であってみれば、ミケランジェロの後継者たちがミケランジェロを深化させていかなかったのも頷けるという形で、とにかく主観的、感情的芸術として見る。マニエリスムとゴシック後期などの繋がりは観察できるにしろ、決して本質では無く、ア・プリオリなものとしての2013/02/10