感想・レビュー
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うえ
6
「わが国は珍しく峠の多い国であるが…山越えの交通路として、最短通路を選ぶ人の往来、物質の輸送路として利用された…なかには今も四国の遍路道にあるような人無し商いをよく見かけた…一昔前までは草履がさげてあったり、栗や柿が並べてあり、その傍に竹の筒などが置いてあった。また峠において無人の荷物交換が行なわれる」「加賀様の隠し路…前田侯が何か万々一の場合に、領内へ逃げて帰る途が用意されていた…その路筋には若干の距離を隔てて、相当な手当てがしてあった…御堂があり、堂の仏壇の下…その中には一通りの椀家具が入れてあった」2020/12/05