内容説明
虐待防止と支援の担い手として、市町村の果たす役割が急激に大きくなっていきます。しかし、専門職が少なかったり経験年数の浅い職員が多かったりで、万全な配置がなされている現場は少ないようです。子どもや家族の支援にあたり問題が山積しているのに、ナレッジの蓄積がないため解決できず、思い悩む職員も増えています。本書は、そうした状況を背景にアンケート調査を行った「市町村児童虐待防止と支援のあり方の研究会」が、その成果を共有すべく出版するものです。初心者から経験者までの市町村職員に役立つ、困難事例の対応のヒントやアイデアを提案しています。悩んでいるのはあなただけではありません。どうすればよい支援につながるか模索している職員の皆さんに、元気を贈る一冊です。
目次
第1章 児童虐待防止における市町村の現状と本研究会の目的
第2章 アンケート調査とその結果
第3章 困難事例への支援について“解釈編”
第4章 困難事例への支援について“対応編”
第5章 支援に必要な資源やサービス
第6章 現場でどう生かされたか―実務者の利用後のアンケートより