内容説明
東京大学医学部附属病院こころの発達診療部で実施されている発達障害検査入院プログラムに基づき、医師・心理職それぞれのアセスメント、支援の方法を具体的な例を示しつつ詳述。
目次
1 発達障害と精神疾患―鑑別と併存も含めた診断について
2 発達歴の聴取について―ASDの特徴を持つ方を例に
3 成人の発達障害の包括的評価―心理検査バッテリーから分かる成人ASDの特徴について
4 発達障害に特化した検査―ASDとADHDを中心に
5 成人の発達障害の支援―就労のための特性理解
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう
7
研究者と臨床家の共同著作にすることで、臨床家の文章や考察の拙さが目立ってしまっている。 「ASDの特徴を持つ子どもでは●●(という行動)が見られないことが多い」と類する記載が少なくないが、その根拠は不明。例えばp50(叙述の指差し)、p53(活舌が悪い)など。これらのいくつかは必ずしもASDとの関連があるわけではないことが示されているのに、関連を示唆するように記載するのはどうかと思う。session2の『発達歴の聴取』は誘導的すぎる。例えばp65「では、どちらかというと人が近づいてくると離れちゃう…。」→2023/08/30
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