出版社内容情報
集団精神療法のなかの1つの手法として位置づけられる「サイコドラマ」は,確かに特殊な心理的援助方法であり,どこかとっつきにくいと感じる臨床家は少なくないであろう。しかし,個人はすべての基本であることは確かであるけれども,結局治療者はクライエントを集団の場(地域,家族,職場,教室など)に帰すことを生業にしているし,言語はもっとも有効なコミュニケーションツールであることに異論を挟む余地はないけれども,情報量という点において,身体,アクションにはおよばない。多くの心理療法に比べ自由度の高いこの「サイコドラマ」という手法を,自分の臨床の道具箱に備えておくことは存外意味がある。著者の,長年のグループ臨床の経験を総括した,「ことば」を越えた「アクション」を自分の臨床技法に加えるためのガイドブック。
内容説明
集団精神療法のなかの1つの手法として位置づけられる「サイコドラマ」は、確かに特殊な心理的援助方法であり、どこかとっつきにくいと感じる臨床家は少なくないであろう。しかし、個人はすべての基本であることは確かであるけれども、結局治療者はクライエントを集団の場(地域、家族、職場、教室など)に帰すことを生業にしているし、言語はもっとも有効なコミュニケーションツールであることに異論を挟る余地はないけれども、情報量という点において、身体、アクションにはおよばない。多くの心理療法に比べ自由度の高いこの「サイコドラマ」という手法を、自分の臨床の道具箱に備えておくことは存外意味がある。著者の、長年にわたるグループ臨床の経験を総括した、「ことば」を越えた「アクション」を自分の臨床技法に加えるためのガイドブック。
目次
第1章 サイコドラマの基礎
第2章 サイコドラマの実践
第3章 事例
第4章 トラウマとサイコドラマ
第5章 監督論
第6章 限界を考える
著者等紹介
高良聖[タカラキヨシ]
1953年東京都に生まれる。1984年上智大学大学院文学研究科博士課程(臨床心理学専攻)満期退学。在学中、ニューヨーク州モレノ研究所にてサイコドラマ研修留学。獨協医科大学病院精神神経科臨床心理士、川村学園女子大学人間文化学部助教授を経て、明治大学文学部心理社会学科教授。博士(医学)、臨床心理士。明治大学心理臨床センター長、日本心理劇学会理事長、日本集団精神療法学会常任理事、日本芸術療法学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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