出版社内容情報
これは熱っぽい危険な治療実践の記録です。だけど,スッキリした治療技法の底に,このような熱っぽいかかわりが潜んでいる,2 つは矛盾なく両立する,いや,2 つが互いに支え合ってこそ実効を発揮するのだ。老いを加えるにしたがい,そう確信するようになっています。―訳者渾身の名訳,待望の復刊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
8
著者自身、精神分析家なのだが、自分の分析体験を語るというのは、抵抗があるはずなのに、患者として受けたウィニコットとのセッションを回想した本。ウィニコットの成人臨床記録は少ないはずなので、かなり貴重。副題から想定されるような難しい事が書かれているというより、フロイトが治療不可能とした精神病圏の人がどのように扱われたか、それによりどのような感情を抱くのか、またウィニコットの臨床の姿勢を感じることができ、有益だった。 2023/08/14
gami
0
こうありたい。けれど、児童相談所や幼稚園、介護施設の悪いニュースを見ていると、ウィニコットのあり方は組織や地域社会が強くないと持続できないかもね。2016/04/19
水野
0
このギリギリ感たら無いな…え、そんなことすんの、と思う瞬間もありますが、ウィニコットの臨床の手触りみたいなものをまざまざと感じられるよい本だと思います。すてきー2012/12/29
-
- 和書
- 現代科学技術略語辞典