早期関係性障害―乳幼児期の成り立ちとその変遷を探る

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  • サイズ A5判/ページ数 328p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784753303007
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C3011

内容説明

人は、人生のある段階から別の段階へ移行し、まったく異なった能力や適応力を示すことが可能である。多くの場合、これらの変化はいっそう悪化に向かうが、時には快方に向かう場合もある。発達研究で明らかになった力動によって、われわれは正常と異常の永続性ばかりではなく、その区分についても再考を迫られることになった。多くの場合、精神病理の源は、通常の発達でみられる適応を妨げるような、傷つけられ、統制力が破壊された、社会的環境や家族にみられる。したがって、本書では幼い子どもがどのようにして逸脱行動にいたったかについて検討する。

目次

早期関係性阻害についての理解
第1部 発達(発達学と精神病理学の諸原理;乳幼児の関係性の経験:発達的にみた情緒の側面 ほか)
第2部 阻害(関係性と関係性阻害;臨床的症候群および関係性の阻害とそのアセスメント ほか)
第3部 コンテキスト(ライフサイクルを通じての関係性阻害と発達;表象家族と生活家族:家族の連続性に関する対照的な2つの視点)

著者等紹介

小此木啓吾[オコノギケイゴ]
1930年東京に生まれる。1953年慶応義塾大学医学部卒業。専攻は精神医学、精神分析学。現在、東京国際大学教授、慶応義塾大学教授、医学博士。小寺記念精神分析研究財団理事長、日本精神分析学会運営委員、日本精神分析協会運営委員、元世界乳幼児精神医学会副会長、元日本思春期青年期精神医学会副会長

井上果子[イノウエカコ]
東京に生まれる。1922年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現職は横浜国立大学大学助教授

久保田まり[クボタマリ]
1992年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了(心理学)。1994年博士(文学)学位取得。現職は昭和大学保健医療学部教授

鈴木圭子[スズキケイコ]
福井県に生まれる。1996年東京都立大学心理学博士課程満期退学。現職は(財)保健同人事業団心の相談室勤務

浜田庸子[ハマダヨウコ]
1981年慶応義塾大学医学部卒業。1988年慶応義塾大学医学部精神神経科学教室助手。1991年聖徳大学保健センター助教授。1996年現職は慶応義塾大学環境情報学部助教授

福田真実[フクダマミ]
1992年慶応義塾大学社会学研究科後期博士課程修了。1992~1993年パドヴァ大学(イタリア)心理学科客員研究員(イタリア政府奨学生)、1997年博士(心理学)学位取得(慶応義塾大学)。現職は聖徳大学人文学部児童学科講師

山下清美[ヤマシタキヨミ]
1980年東京女子大学文理学部心理学科卒業。1988年東京都立大学人文科学研究科博士課程心理学専攻単位取得退学。東京都立大学人文学部助手、専修大学経営学部専任講師、助教授を経て、専修大学ネットワーク情報学部教授
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